美味しいステーキの焼き方

ステーキを美味しく焼くためには、肉の種類や厚み、好みの焼き加減に合わせて適切な焼き方を選ぶことです。リブアイやサーロインなどの霜降りが多く、脂の豊富な部位は、高温でじっくりと焼くことで肉の旨味が最大限に引き出されます。その反対に赤身が多く脂の少ないヒレなどは、中火で注意深く焼くことでジューシーな仕上がりが期待できます。

まずは肉を焼く前に、冷蔵庫から肉を出して15分から30分ほど置いて室温に戻します。
これにより肉全体を均等に焼くことができて、美味しい仕上がりになります。
同時に余分な水分をキッチンペーパーで拭き取り、肉の表面を乾燥させることできれいな焼き色になります。

パンを焼くときにオーブンを温めるように、ステーキも焼く前に使用するフライパンやグリルを熱しておくことが大切です。焼くことで肉表面に素早く焼き色をつけ、内部の旨味を閉じ込めることができます。

焼く前には、適量の塩コショウを振りましょう。
塩は浸透圧の関係で肉のうま味を引き立てます。コショウは風味を加え、きれのある味わいをプラスします。これらの調味料は事前に均等に振り、室温に戻した肉によくなじませます。

焼き加減は好みになりますが、一般的には肉の良さを引き出したミディアムがおすすめです。中心部が赤みを帯びたロゼ色になり、肉のジューシーさと旨味を最大限に楽しむことができます。

表面を焼いて裏返したら中火で焼きながら、表面に肉汁が出てきたところで火を止め、アルミホイルに包んで15分ほど余熱で休ませます。このひと手間で肉汁が均等に行き渡り、より一層の美味しさを味わうことができます。

最初はうまく焼けないかもしれませんが、何度も焼くうちに腕が上がってきます。
意識しながら繰り返し焼くことで、その感覚を身体に憶えさせてください。
普通のステーキ肉が、ワンランク上の美味しさで食べられますよ。